龍神社(藤岡町大前)

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 飯塚公民館隣に鎮座する龍神社(藤岡町大前1171)。
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 拝殿。
『主祭神 玉依比売命
 創立は不詳である。厄除の神として崇敬されてきたことから、無病息災を願って奉斎されたものと思われる。元日には、零時ごろより初詣でがある。参拝社はおよそ八○名くらいで、よい年になるよう祈願する。また、お神酒と甘酒が振る舞われる』(「栃木県神社誌」より抜粋)

『不詳なるも永承年間(1508)の創立とも伝う。八竜神と尊号、往古は小規模な社であったが、疱瘡麻疹の守護神として尊崇深く、文明年間(1469)古河成氏戦いし折焼失、大永年間(1521)漸く復旧したが、元和九年(1623)古河城主永井信濃守の検地の折、社地を増加あり、享保十二年(1727)三月十九日、名主源蔵らの願いによって吉田家から正一位の神位を受く、また同年三月下旬には京都の宝鋭寺宮家から宮の疱瘡にて御儀の折、飯塚村の者一同護符を奉献せし故を以って御平癒と、宮から正一位八竜神の神号御額のほか菊相の御紋付、並びに御令旨御自筆にて御漆へ下され候事あり(正一位八竜神は是なり)、明治元年(1868)竜神社と設称、同五年(1872)境内一○七八坪なり。官有地七反九畝二十八歩。境内神社に、元和九年(1693)増誉社格問題の折、宇都宮神社遷座、稲荷神社』(「藤岡町史」より抜粋)
 こちらも永承(1046~53)なのか永正五年(1508)なのかよくわからないが、後の文を読む限りでは永承の方が正しいのだろう。なにせ1508年に創建されたものを1469年に焼失することなど出来ないのだから。
 また、この飯塚の地には次のような伝説も伝えられているのだそうだ。

『竜神伝説
 大むかし毎日豪雨に明け暮れという年がありました。耕地は荒らされ、身の危険をも感じるようになりますと、村の人たちは昼夜兼行で広来津(赤麻沼西北岸の突端、旧八幡宮の所)方面にまで見張りを出さなければなりません。そんなある日、暗雲たなびく明け方近く、はるか沖合いに大きな津波姿を発見しました。波が近づくにつれ、津波姿と見えたのが、実は八頭の大竜であったのに気がつきました。村人たちは生きた心地もなく「野木大明の御来光!」と信じて土下座し、命乞いの大合唱となってしまいました。しかし日没頃になると再び荒々しく立ち(後に荒立という地名の起こりとなる。)その夜は北のくぼ地(当時は水が満々としていたという)に潜み、翌朝は早くから今の飯塚の南へと移っていったそうです。しかし何分にも水が浅く背を隠すことができず(後に骨上という地名の起こりとなる。)そのため自由に動くことができなかったのでしょう。村人たちがアレヨ、アレヨと騒ぐうちに大山坊という修験者(神の霊験をもって祈祷する人)の威力にて、やっと大往生させることができたという。(後に竜の大往生の地を大山坊、その出崎をミソギと呼ぶ地名の起こりとなる。)
 そこで大山坊は、故事にならい竜の腹を調べ、黄金のかまと、お姫様姿の神様を見出し霊光にて疱瘡痕のある村人を先ず救い、黄金のかまにて飢えた村人を救いました。この黄金のかまは、いくら盛っても飯の尽きないかまでしたので、後に村人一同は、恐れおののいてしまい飯ごと一か所に埋めて塚となし(後に飯塚という地名の起こりとなる)祀を設けて釜田神を、また姫は八頭の竜の名をとって八竜神を別々に奉祀するにいたったと伝えている』(「藤岡町史」より抜粋)
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 社殿斜めから。
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 寛政九年造立の狛犬。
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 狛犬。
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 境内社。
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 境内社。
 左の石祠二基はいずれも天満宮。左は文久三癸亥年(1863)二月十五日、右は文政五壬午年(1822)再建と刻まれている。
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 御嶽塚。
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 左から道祖神、青面金剛、青面金剛、庚申塔、庚申塔。
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 県道11号線に面して建てられた社号標石。

 藤岡町史には龍神社の東側に豊城入彦命を祭神とする宇都宮神社があると記載されているのだが、はて、どこだろう?
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