橋戸稲荷神社(千住橋戸町)

DSCF1637s.jpg
 隅田川の北岸、千住大橋のそばに鎮座する橋戸稲荷神社(千住橋戸町25-1)。
 数年前までは銅製の鳥居があったようだが、現在は鉄パイプでその代わりとしているようだ。
DSCF1640s.jpg
『橋戸稲荷神社と伊豆長八の鏝絵
 登録 昭和五七年一二月
 当社は、昔この地の半農半漁の開拓民が、稲荷の神を勧請し延徳二年(1490)の創建という。もとは千住河原の景勝地に本殿のみが建立されていたと伝わる。
 江戸時代、千住が宿場になると、社の付近に、上流の飯能・秩父・川越方面から物資が陸揚げされ、この辺りは、継場として栄えた。
 文禄三年(1594)千住大橋がかけられると、人馬の往来が数多くなり、宿場を通る人々や、河川の小揚組などの信仰を集め今日に至った。
 文久三年(1863)本殿の前扉に、当時、鏝絵の名工として名高かった伊豆長八の創作で白狐が彫刻された。伊豆長八の作品として、数少ない貴重な遺作である。
 平成一六年三月』
 案内板には拝殿の扉に鏝絵があるとされているが、正しくは本殿の扉。拝殿の扉にあるのはレプリカで、本殿のものが公開されるのは二月三日と五月十五日日、そして九月の例祭日の三回であるのだそうだ。
DSCF1691s.jpg

DSCF1680s.jpgDSCF1683s.jpg
 岩の上で跳ねるお狐さまとその下に子狐。
DSCF1648s.jpgDSCF1644s.jpg
DSCF1682s.jpg

DSCF1673s.jpg
 拝殿。
DSCF1657s.jpg
 向拝には狐の彫刻。
DSCF1656s.jpg
 虹梁にも彫刻があるが、これは刀鍛冶だろうか。
DSCF1651s.jpg
『橋戸稲荷神社縁起
 この社は延長四年(926)に創建された。千住では歴史の古い神社である。初めは千住の渡し場のほとりの小高い丘に小さな社が造られ、土地の開拓農民や荒川の上流から江戸に荷物を運ぶ船頭達の信仰を集めた。
 祭神 倉稲魂命 と稱し、本殿は延徳二年(1490)拝殿は文久二年(1862)に建立された。現在の本殿は土蔵造りで扉を開くと左右に伊豆長八作の雌雄二匹の狐と稲穂の漆喰の彫刻が見られる。

伊豆長八作 鏝絵
 足立区登録有形文化財となっている本殿は珍しい土蔵造りである。
 正面、観音開き左右の扉の内側には伊豆長八により鏝絵が画かれている。絵は夫婦の白狐で、向かって右扉に雄狐・左扉に雌狐が子狐を抱き、背後に稲穂が配されている。子狐を見る母狐の慈愛溢れる眼差し・優美な白狐の姿態など、名工長八の技量が遺憾なく発揮された名作である。
 土蔵造りの本殿も、鏝絵の図柄も、橋戸耕地の稲の豊作を祈願したものと思われ、絶えず水害に苦しんだ農民の願いが込められたものと考えられる。
 この鏝絵の作者長八は文化十二年(1815)伊豆松崎に生まれ、文政九年(1826)郷里で左官となり、さらに、天保九年(1838)江戸の左官源太郎のもとで技術を研いた。その修行の傍ら、狩野派の画法を学び、鏝絵の技法を生み出した。長鉢の鏝絵は、伊豆はもとより関東。東海の各地に見られたと言うが、震災・戦災で失われたものが多く、現存する作品は貴重である』
DSCF1690s.jpg
 境内社。
DSCF1668s.jpgDSCF1662s.jpg
 境内社と橋戸稲荷神社縁起を記した石碑。
 石碑は今上陛下の御即位大典を記念して皇紀2650年(平成二年)九月十五日に建立されたもの。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

いらっしゃいませ

 わざわざお越し下さり有難うございます。本文の方は訂正させていただきました。

No title

すみません、先ほど書いた文にまた、誤りがありました。
文頭
橋戸町×
橋戸稲荷神社○

三行目
1915年×
1815年○

伊豆の長八のくだりについて

橋戸町でお配りした参拝記念紙は、足立区が建てた案内板を一枚の紙に起こしたものですが、つい最近になって誤りがあることに気づき、現在修正を足立区に依頼しております。
長八は、今年生誕200年、つまり1915年の生まれです。また、その後に続く記述も、年号と西暦が違っています。
安易に足立区の設置したものを信用して記念紙を作ってしまった私側にも非はありますが、どうかご容赦しただきますよう御願い申しあげます。
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
最近のトラックバック
FC2カウンター
プロフィール

梁瀬

Author:梁瀬
無駄な徘徊でCO2を増やす、
方向感覚に不案内なヒト

リンク
RSSフィード