若宮八幡神社(宮代町中島)

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 東武動物公園駅から南東へ1.4km程、若宮集会所の南隣に鎮座する若宮八幡神社(南埼玉郡宮代町中島382)。
八幡神社  ──宮代町中島三八二(百間村字中島)
歴史

 鎮座地の中島は古利根川右岸に沿って位置する。「風土記稿」中島村の項によれば、開発は天正十八年(1590)に島村出羽宗明によって行われ、最初は道仏村と称していたが、元和五年(1619)の検地の歳、中島と改めたという。また、当村は初め百間村に属し、元禄八年(1695)に分村した。当社については「若宮八幡社東村西光院持」とある。
 口碑によれば、大阪夏の陣で豊臣方に就いて敗れ、落人となった高橋七郎兵衛が鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を頂いて当地で帰農し、その分霊を作神として屋敷内に祀った。その後、当地の人々からも作神として崇敬されるようになったことから宝永年間(1704-11)に東村の西光院を別当とし、当地の鎮守となったという。別当の西光院は、養老年間(717-724)に行基によって開基されたといわれる古刹で、京都醍醐三宝院の直末であった。
 神仏分離により当社は西光院の管理を離れ、明治六年六月に村社に列せられた。
 本殿内には「奉建立若宮八幡宮 宝暦六丙子年(1756)三月吉祥日 施主高橋七郎兵衛」銘の八幡大明神立像が奉安されている。また、拝殿内には「奉納八幡神社御祭礼天保六乙未年(1835)秋八月吉日武州百間領若宮村子供中」銘の幟旗が納められている。
信仰
 古くから作神として崇敬されてきた。祭事は七月二十日の祭礼、九月十五日のおびしゃの年二回である。
 祭礼は五穀豊穣と疫病除けを祈る祭りで、午前十一時を期して神職の奉仕により祭典を行い、祭典終了後、若宮集会所で直会となる。
 おびしゃは五穀豊穣を感謝する祭りで、現在は祭礼と同様に午前十一時から祭典を執り行い、終了後、若宮集会所で直会を行う。かつては早朝から男衆が幟を立て、午前十一時に神職の奉仕により祭典を執り行い、祭典終了後、宿で直会を行った。宿は大きな座敷をもつ家が順番に担当し、両隣の家が、前日から料理の準備を手伝った。当日は若い衆が荒縄で鶴亀をかたどった一対の縁起物を作って床の間に飾り、氏子の旦那衆は紋付袴姿で銘々の膳の前に座り、お神酒や「大盛り飯」と称するお椀に高さ二○センチメートルぐらいに盛った白飯を頂いた。この白飯には「稲魂様」が宿っているといわれ、全部平らげると一年間病気にかからないといわれた。また、鶴亀の縁起物を抱くと子孫が繁栄するといわれ、旦那衆ばかりでなく、新婚の若い衆にも抱かせたという。このように盛大に行われた宿の行事も昭和十二年に日中戦争が始まると、氏子の間から「戦争が始まったのだから、しばらく遠慮しよう」という声が上がり、全員で協議した結果、中止となった。
 昭和六年まで、八月中に氏子全員が神前で観音経を唱えたという』
(「埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉」より抜粋)
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『若宮八幡神社
 所在地 宮代町字中島
 若宮八幡宮は、字中島の若宮地内に所在し、誉田別命を祀る。祭礼は、七月二○日と九月一五日の年二回である。
 言い伝えによると、今から四○○年ほどの昔(江戸時代の初め)高橋七郎兵衛という人によって鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を屋敷内に祀った。その後、農耕神として当所の人々からも信仰され、江戸時代の中ごろ当地の鎮守として祀ったのがその起こりといわれている。
 本殿は権現造で、本殿内に納められている箱には宝暦六年(1756)三月の銘が記されている。また、当社には祭礼に用いられる二対の幟旗がある。一つは天保六年(1835)八月のもので町内の川島で私塾を開いていた尾花善貞、もう一対は、慶応四年(1868)正月のもので、爪田ヶ谷村(現白岡町)の医師富沢永惇の筆になるものである。
 境内には、天神社、稲荷社が祀られ、また江戸時代の宝永四年(1707)から安政二年(1855)までの四基の庚申塔や力石などがある。
 なお、この神社の近くにある青蓮院は、本尊十一面観音像を祀る寺院で、明治時代から大正時代まで百間小学校の校舎の一部として使われていた。明治四三年六月には「若宮分校舎修繕記念句集」の俳額が奉納されている』
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 庚申塔と青面金剛。
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 拝殿。
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 稲荷社。
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 天神社。
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