北向不動尊(小川町笠原)

笠原熊野神社のすぐ南側にある休憩所に車を駐め、ハイキンゴコース入口へ。と言っても別にハイキングが目的ではなく、石尊山々頂に鎮座する阿夫利神社とその途中にある北向不動尊が今回の目的。

巳待供養塔・二十二夜供養塔・庚申塔の前を通り、

ハイキングコース入口へ。

この辺りはとても歩き易い。

三十六童子供養塔。

北向不動尊。
位置はこの辺り……の筈。携帯電話でGPS情報を二回取っておいたのだが、片方は2km程ずれていたのでこちらの位置情報も正確ではないかも知れないが、大体この辺りで合っている筈。

『北向不動と三十六童子
所在地 比企郡小川町大字笠原
北向不動は笠原の里を、見おろすように北向きに建っている。
祀られている不動明王は、五大明王の一つで密教の中心的仏像であり、大日如来が悪魔を降伏させるために化身したものである。特に修験道の本尊として山伏とともに広まり、庶民の信仰の中に浸透した。
また、三十六童子については次のような伝説が残っている。
昔、笠原の里は、水利も悪く不自由な土地であったそうであり、土地の庄屋は里人から年貢を取り立てず、庄屋持ちの不動様の山の財産で立て替えていた。ところがとうとう年貢が納められなくなり、村から逃げ出そうとし村を去るにあたって何か記念を残したいと思い、居住していた三十六戸の戸数を童子にみたて、三十六童子を建立したそうである。
不動様、三十六童子、雨乞いが行われたといわれる不動の滝などがあるこの地は、里人にとって信仰のよりどころであったことがうかがえる。
昭和五十九年三月』

石段の左右に建てられた石塔には制吒迦童子と矜迦羅童子の名が刻まれている。
石段は傾斜が強く、石の張り出しも小さいので手摺を掴んで行かないと危険だ。特に下りは怖いヨ。

西を向いた不動尊。その脇の石塔には法守護童子・計子儞童子・智慧幢童子・召請光童子・利車毘童子などの名が見える。

台座には女人講中の文字が刻まれている。こちらは女性が拝む為のお不動様であるのだろうか。

石段を上り切ると、北向不動尊の前に金剛護童子・普香王童子・虚空護童子・波利迦童子・虚空蔵童子の名を刻んだ石塔が並んでいる。

北向不動尊。
北を向いている仏尊は一際霊験が強いと言われることから、より強い加護を求めて北向不動尊を建てたものと思われると「小川町の歴史 別編 民俗編」に記されている。

祠の脇にもお不動様。

不動の瀧。

不動尊線刻碑。
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